前回の投資記事で、初心者さんにはバランスファンドがおすすめであることと、具体的な3つのファンドのご紹介。そして、それぞれのファンドの特徴をお話ししました。
⇒投資初心者におすすめなバランスファンド3つについて、徒然と語ってみる。
この記事では、世界経済インデックスF、セゾン・バンガードGBF、eMAXISバランス(8資産)の資産配分を円グラフでご紹介するとともに、なぜあんこもちが世界経済インデックスファンドを採用したのかについてお話しします。
3つのバランスファンドの資産配分の比較
投資信託のガイド|ファンドの海さんのポートフォリオグラフメーカーを拝借して、3つのバランスファンドの資産配分を円グラフにしました。小数点以下が反映されない仕様のため、やや正確性に欠けます。おおまかな目安にしてください。
世界経済インデックスファンドの資産配分
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの資産配分
eMAXISバランス(8資産均等型)の資産配分
消去法で最後に残ったのが、世界経済インデックスファンド
3つのファンドそれぞれに個性と魅力があり、選びきれなかったため、問題点に着目しました。消去法で最後に残ったのが、世界経済インデックスファンドです。
現時点では最もバランスがよく、インデックス投資そのものを体現しているファンドだと思っています。以下で、私の思う3つのファンドの問題点を説明します。
セゾン・バンガードGBFの問題点
今の世界経済を忠実に再現しているのはセゾン・バンガード・GBFなのですが、投資対象として見た場合、資産配分が先進国に大きく偏っています。他の全ての資産を足しても合計で約24%しかありません。これではリスクの分散効果が薄いと感じます。
また、コストがやや高い点も気になります。信託報酬の年率は、世界経済インデックスFとeMAXISバランス(8資産)が0.54%なのに対し、セゾン・バンガードGBFは0.74%です。長期で積立投資をする場合、この0.2%の差が成績に影響してきます。
セゾン・バンガードGBFを積み立てる場合、セゾン投信で証券口座を作る必要があります。セゾン投信での取扱商品は2つのバランスファンドのみです。もし運用方針が変わって他の投資信託を買いたくなった場合、別会社で証券口座を作る必要があり、この点が面倒です。
eMAXISバランス(8資産均等型)の問題点
リスク分散という意味ではいちばん理にかなった構造ですが、問題はREITの比率が大きいこと。REITの市場規模は株式や債券と比べるとごく小さいうえ、値動きが激しいです。組み入れるなら、全体の5~10%程度が望ましいと思っています。
また、経済規模を全く考慮せずに均等配分して大丈夫かな?との思いがあり、現時点では投資対象になりませんでした。
しかし、私のような小額投資の人間がREITを組み込む場合、REITのファンドより eMAXISバランス(8資産)を購入したほうがバランス調整しやすいため、将来的に世界経済インデックスFと組み合わせて購入する可能性があります。
世界経済インデックスファンドの問題点
外国債券(特に新興国債券)の組み入れ比率の高さが大きな問題点です。この点を許容かできるかにつき、ずいぶん悩みました。過去記事で詳しく語っているので、詳細は割愛します。よければリンク先をご覧ください。
⇒世界経済インデックスファンド-ほったらかし投資向けの低コストバランスファンド(訂正あり)
自分で組んだアセットアロケーションより、GDPいう指標のほうが信頼できることに加え、新興国の伸びしろに期待を込めて受け入れることにしました。
決めたからには長くお付き合いしたい
今回は以上です。私の悩みの大半は臆病さゆえの取りこし苦労ですが、おかげで3つのバランスファンドに詳しくなれました (*´▽`)
一生とはいかずとも、世界経済インデックスファンドとは長い付き合いをしたいと思っています。この記事が、ファンド選びに迷っている方の参考になれば幸いです。