神は細部にやどる? ベンチマークが配当込みか配当除くかに注目するとファンドの違いが見えてくる

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神は細部にやどる? ベンチマークが配当込みか配当除くかに注目するとファンドの違いが見えてくる

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インデックスファンドを選ぶときにいちばん大切なのは、自分の決めた資産配分との相性、次に運用コストですが、近年はほぼ横並びの状況が続いていました。(今夏さらに低コストの新顔さんがデビューしたので、情勢の変化に期待。)

そうそう、純資産も大事でした。あんまり少ないと償還される怖れがあるので注意が必要です。

ここでベンチマークに注目してみると、各ファンドの違いが見えてきます。ベンチマークはファンドを評価する基準なのですが、実は統一されておらず、 「配当込み」指数と「配当除く」指数の2種類が存在します。

どちらを採用しているかはファンドによってまちまちです。「配当込み」はフラットなのですが、「配当除く」は配当の分だけ上げ底になっています。しかも、「配当除く」のファンドの目論見書では、そのことが伝わりにくい表現がされています。

これ、よくないなと思います。ベンチマークはできれば「配当込み」に統一してほしいし、それが難しいのであれば、ぼかした表現をやめて「配当除く」を採用していることを明示してほしいです。 この問題についてすこし詳しく触れてみようと思います。

ベンチマークの言葉の意味とファンドの評価

ベンチマークはもともと測量の時に利用する水準点をさす言葉です。転じてお金の世界では、比較や評価のために使う指数のことをいいます。

指数にはいろんなものがありますが、インデックス投資の話であれば、日経平均・TOPIX・NYダウなどの市場平均のことだと思って大丈夫です。

目論見書などに「TOPIXへの連動を目指しているファンドです。」と書いてある場合、「このファンドはTOPIXという指数をベンチマークにしています。」を意味します。ファンドの評価は、ベンチマークであるTOPIXの動きをどこまで正確にトレースできるかによって決まります。TOPIXを下回る場合はもちろんですが、上回る場合もよろしくないです。

理由は後述しますので、ひとまず「インデックスとの差異はそれがプラスであってもマイナスであっても小さいほうがよい」ことを頭に置いてもらえるとうれしいです。

インデックスとの差異が小さいほうがよい理由

ファンドマネージャーさんはベンチマークと同じ値動きをすることを目標に運用していますが、信託報酬やその他の管理費用などが発生するので (いわゆる実質コスト)、実際はベンチマークのリターンからこれらの経費を差し引いた分だけ下回る動きをすることになります。

三井住友トラスト・アセットマネジメント 日本株式インデックスe の目論見書の言葉を引用すると

ファンドは、TOPIX(東証株価指数、配当込み)と連動する投資成果を目標として運用を行いますが、ファンドへの入出金、個別銘柄の実質組入比率の違い、売買コストや信託報酬等の影響等から、ファンドの基準価額騰落率と上記インデックスの騰落率は必ずしも一致しません

とのこと。上記の文章は4ページめの真ん中あたりに書かれています。わたしが今まで見た交付目論見書の中でいちばんすっきりしていてわかりやすい内容でした。いろんな情報が詰まっていて参考になるので、ぜひ一度全文をご覧ください。

ベンチマークより上に動いても下に動いても、それは揺らぎです。生き物のように動く株式市場や為替市場を相手に、ずっと上回る運用を続けることは無理な話。上に大きく揺らいでいるときに市場に大きな変化があれば、すぐさま逆方向に振りきれてしまう可能性があります。

インデックスとの差異が小さいということは、ファンドマネージャーさんが上記のような変動要因をうまくさばいて、安定した運用を行っていることを意味します。これがインデックスとの差異が小さいほうがよい理由です。

アセットアロケーションのリバランスをしないといけない理由と似てる、と言えば伝わりやすいでしょうか?求められる精度は段違いで、細やかな対応と調整能力が求められる、プロのお仕事です。

「配当除く」のベンチマークが上げ底とはどういうことなのか

個別株をお持ちの方はよくわかると思うのですが、株式を発行している会社に利益が出ていれば、配当をもらうことができます。配当額は会社や期間によってまちまちですが、おおむね評価額の2%程度になるようです。

インデックスファンドも保有している株式に応じた配当を受け取っているので、ベンチマークを「配当除く」にしていると、その分だけベンチマークを上回ることになります。

このことを以て、「ベンチマークを常に上回る優秀なファンド」と評価する人が多いのですが、それは上げ底されていることを誤解してとらえているだけです。このことについて調べれば調べるほど、「誤解のほうが主流になっている今の状況はよくないなあ」と思います。

積立先を可能な範囲で「配当込み」のファンドに変更します

一人のブロガーにできることは小さいですが、「この問題をできるだけ多くの人に知ってほしい」「わたしは配当込み指数のほうがシンプルでいいな」の思いを形にするため、積立先を「配当込み」のベンチマークを採用しているファンドに変更していくことにしました。

わたしのポートフォリオのうち、eMAXISバランス(8資産均等型)についてはリアロケーションでしか対応できないので、リバランス時に変更することにします。

確定拠出年金と家計で運用している世界経済インデックスファンドについては、家庭の事情優先でこのまま積立を継続します。

この記事を書くにあたって、水瀬さんと吊られた男さんにモチベーションをいただきました

いままで自分の中のもやもやしていたこの問題を、水瀬ケンイチさんの新シリーズ記事にすっきり整理してもらいました。熱意と刺激を受けるとともに、記事を書くにあたっても大きな参考にさせて頂きました。

また、吊られた男さんのツイートにもモチベーションをいただきました。



吊られた男さんも思いを記事にされているので、水瀬ケンイチさんの記事とともに末尾にリンクを貼っておきます。併せてご覧ください。

水瀬さんの記事には、ファンド選びに必要な情報がわかりやすくコンパクトに収まっています。9月24日時点では日本株式先進国株式新興国株式の3つについて記事を書かれています。(水瀬さんは外債不要の立場だけど、外国債券についてもまとめてくれないかな・・・。)

参考記事

新シリーズ!「低コストインデックスファンド比較」開始。まずは説明書き|梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー

配当なし指数を連動対象としているインデックスファンドはいらない|吊られた男の投資ブログ(インデックス投資)

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