絶叫するリス


自分の考えた新しいポートフォリオのリターン・リスクを把握しようとgoogle先生のもとに通いつめるあんこもち。

REITや新興国債券についてはGPIF(年金積立管理運用独立行政法人)などの機関データが公開されていないため、将来の期待値での計算は不可能らしいということを理解しました。

ならば!というわけで、my INDEXの資産配分ツールから得られる過去20年間の実績ベースでのリターン・リスク値と、過去5年間の実績ベースでのリターン・リスク値の2つの数値を参照して判断しようと決めるも、ここで数学嫌いのあんこもちに試練が。

えーと・・「過去5年間の実績ベースでのリターン・リスク値」ってどうやって出せばいいの? (´・ω・`)

この記事は、「あんこもち、ポートフォリオ変更について大いに悩む その2」の続きです。お読みでない方は、下記リンク先と併せてご覧ください。

あんこもち、ポートフォリオ変更について大いに悩む その1 -ポートフォリオ変更の理由-

あんこもち、ポートフォリオ変更について大いに悩む その2 -リターン・リスクの基礎知識- ※追記あり

※今回の記事はマニア向けです。背伸びしすぎた私の失敗談として、ご笑覧くださいヾ(;´▽`A``


データの入手も、データの処理も難しい


機関データがないと、とっても不便

実績ベースでのポートフォリオのリターン・リスクの計算を行うには、該当期間(この場合は5年間)の各アセットクラスのリターン・リスク・相関係数が必要です。

最大の問題は、このデータをどうやって手にいれるかということ。機関データがないと、とても不便です (´・ω・`)

また、運よくデータを手に入れられたとしても、ポートフォリオ全体のリターン・リスクの数値を出すには、複雑な計算処理が必要。Excelを使えばいいものの、計算式の入力が非常に難しく、面倒です。

気合と根性があれば、モーニングスターを利用してどうにか出来そ・・・うーん。高度な数学の知識がないと無理 orz


データは、相互リンクブログ「コツコツ投資日記」より拝借


5年分の各アセットクラスのリスク・リターン・相関係数を提供してくれるつばささんの記事

途方にくれていたら、救いの手が現れました。相互リンクブログ「コツコツ投資日記」の以下の記事です。

各アセットクラスのリターン、リスク、相関係数(2009年〜2013年)

過去5年間の各アセットクラスのリターン・リスク・相関係数だけでなく、年毎のデータが公開されています。

個人が提供するデータのため、正確性の保証はできませんが、 リターン・リスクの推移を眺めるだけでも参考になります。ここまで大きく変動するとは思っていなかったので、びっくりしました。

また、相関係数のデータも面白いです。敬遠されがちな先進国債券・日本RIET・先進国REITの数値が低め。(=分散効果が高いことを意味します。)

※注意!リターン・リスク・相関係数の数値は、集計期間によって大きく変動します。あくまで目安にしてくださいね。


計算ツールは、相互リンクブログ「ひと手間加えた積立投資で資産形成」より拝借


森村ヒロさんの「バリュー平均法のお道具箱(Excel)」を拝借して、データの計算処理

ポートフォリオ全体のリターン・リスクの計算には、相互リンクブログ「ひと手間くわえた積立投資で資産形成」が提供しているツール、「バリュー平均法の道具箱」の中の”アセットアロケーション分析”を利用させて頂きました。

こちらも個人が提供するツールのため、正確性の保証はできないのですが、一目で圧倒されるほどすごい出来です。親切な説明つきなので、私でも最低限の機能は使えます。

資産名マスタをつばささん提供のデータ順に並びかえ、リターン・リスク・相関係数の数値を上書きすれば、ようやく目的達成です ヾ(;´▽`A``


苦労してリターン・リスク値を出してはみたものの。


とりあえず結果発表

結果は、世界経済インデックスファンド80%、SMT国内債券20%の旧ポートフォリオが平均リターン10.0%、平均リスク11.7%。

eMAXISバランス(8資産)40%、外国株式インデックスe 25%(以下略)の新ポートフォリオが平均リターン11.9%、平均リスク12.5%でした。

ついでに、わたしのインデックス-my INDEX-から手に入れた、過去20年間の実績値ベースでのリターン・リスクも再度ご紹介します。

旧ポートフォリオが平均リターン7.4%、平均リスク11.4%。新ポートフォリオが平均リターン7.1%、平均リスク12.1%でした。

過去5年間の実績から出た数値だと、新しいポートフォリオのほうがリターン・リスク共にやや高めです。違和感のない結果を出せて満足♪

・・・ですが、今回私がとった方法は、とても人様におすすめできません (;´Д`A ``` 理由は複数あるので、以下で簡単にご説明します。


今回採用した方法がおすすめできない理由


  • データ及びツールの精度を自身で判断できない(私はお2人を信頼していますが、自己責任。)

  • Excelについての知識が不足しているため、自分の入力方法に自信が持てない

  • 計算結果は目安であり、将来の予測に使えるものではないため、手間に対する効果が薄い

  • 手間をかけた分、計算結果に入れ込んでしまった orz

つまるところ、数理処理に長けた人でないとデータの扱いが難しく、仮に正しく処理できたとしても、あくまで目安にしかならないことが難点です。・・・にも関わらず、計算結果に固執してしまいがち(←これが最大の問題だと思う)

というわけで、数学マニアの物好きな方以外は、水瀬さん提唱の簡便法をご利用ください。ファンドの海さんの長期投資予想/アセットアロケーション分析が使いやすく、おすすめです。



以上、あんこもちのリターン・リスクの計算にまつわる失敗談でした

今回は以上です♪ ここまで読んでくださってありがとうございましたヾ(;´▽`A`` 結局簡便法がおすすめという結論ですみません。

分不相応な領域に足を踏み入れたおかげで、「データは目安。未来は予測できないから、適当さも大事」ということを、身をもって学ぶことができました。

一方で、数学の素晴らしさの一端に触れることができて、けっこう楽しかったです。

大変な労作であろうデータとツールを惜しみなく提供してくださった、つばささんと森村ヒロさんに深く感謝します。


※追記※ リターン・リスクの数値に振り回されたあんこもちの失敗談

私がやらかしてしまった、「計算結果のへの固執」について、追記という形で少しだけ触れておきます。

5年間の実績ベースでのリターン・リスク値の計算結果を出した当初、その数値にとらわれすぎてしまい、計算結果(主にリスク値)をもとにアセットアロケーションを決めようとしていましたヾ(;´▽`A``

私の場合は、国内債券の比率を5%増やすか現状維持か、というかわいいレベルだったのですが、参考材料の1つにすぎないデータを基準にモノを考えるのは、ダメ、絶対!です。

過去の実績値は参考にはできるのですが、未来の結果を導く材料にはなりえません。特に、”過去の実績リターン”を元にアセットアロケーションを決めるのは危険です!!(リスクは比較的安定しているのですが、リターンは年によるバラつきが大きく、あてにできないためです。)

以上、「私のようにはならないでくださいね」という願いをこめて、追記しておきます。