PCの前でへこたれる女性


ETFに興味を持ったことがきっかけで、ポートフォリオ変更を決意したあんこもち。一番苦労したのはポートフォリオのリスク・リターンを把握することでした。

REITや新興国債券を含むポートフォリオについては、将来の期待リスク・リターンを出すことが難しいです。

そのため最終的には、直近5年間と過去20年間の2つの実績値に基づくリスク・リターン値を出し、両者の比較でおおざっぱに判断しました。そこに至るまでにたくさんの失敗ががが・・・orz 

そんなわけで今回は、あんこもちのリターン・リスクをめぐる失敗談!・・・の前に、リターン・リスクの基礎知識について簡単にお話しします。

この記事は、「あんこもち、ポートフォリオ変更について大いに悩む その1」の続きです。お読みでない方は、下記リンク先と併せてご覧ください。

あんこもち、ポートフォリオ変更について大いに悩む その1 -ポートフォリオ変更の理由-


リスクとリターンの関係

あんこもちの言葉でわかりやすく説明することができなかったため、一般財団法人 投資信託協会のホームページより、一部抜粋させていただきます<(_ _)>

引用元:投資信託のメリットとリスク|一般財団法人 投資信託協会

 

リターンとは   

投資を行うことで得られる収益のことです。


リスクとは   

「結果が不確実であること」を意味します。具体的には、リターン(収益)の振れ幅のことを指します。


リスクとリターンは表裏一体   

リスクとリターンの関係は、表裏一体の関係といえます。「リスクが大きなものほどリターンが大きい(ハイリスク・ハイリターン)」「リスクが小さいものほどリターンが小さい(ローリスク・ローリターン)」という傾向があります。

つまり、大きな収益を期待すると、リスクが大きくなり、逆に大きな損失の可能性も増す、ということです。


ポートフォリオのリターン・リスクの計算方法


リターン・リスク・相関係数の入手先

各アセットクラスのリターン・リスク・相関係数がわかれば、ポートフォリオ全体のリターン・リスクを計算することができます。

国内債券・国内株式・外国債券・外国株式の伝統4資産については、GPIFなどの信頼性の高いデータが公開されています。

相互リンクブログ「投信で手堅くlay-up!」管理人のじゅんさんが、ネットで入手可能な、期待リターンとリスク、相関係数データについてわかりやすくまとめています。こちらを参照してください。

ネットで入手可能な、期待リターンとリスク、相関係数データ(2014年7月)|投信で手堅くlay-up!


相関係数とは?

相関係数とは、2つのデータがどのような関連性を持っているか、数値で表したものです。-1から1までの値を取り、次のような特徴があります。


  • 数値が1に近い時は、2つのデータはそっくりな動きをしている。 (正の相関)

  • 数値が-1に近い時は、2つのデータは逆の動きをしている。 (負の相関)

  • 数値が0に近い時は、2つのデータはバラバラな動きをしている (相関なし)

ざっくりまとめると、「相関係数が0.2以下なら、相関はない。相関係数が0.2~0.4の時は相関が弱い。相関係数が0.4~0.7なら中程度に相関。相関係数が0.7以上なら相関が強い」となります。


リターン・リスクの計算ツールのご紹介


伝統4資産+新興国株式の場合

伝統4資産+新興国株式のみのポートフォリオの場合は、「投資信託ガイド|ファンドの海」のツールで将来の期待リターン・リスクを簡単に計算することができます。

長期投資予想/アセットアロケーション分析|投資信託のガイド ファンドの海

期待リターン、リスク、相関係数の数値を好みのデータに置き換えて計算することが可能です。便利☆


新興国債券・REITを含む場合

あんこもちのように、ポートフォリオに新興国債券やREITが入っている場合は、信頼できる期待リターン・リスクのデータが入手できないため、過去の実績値を参考にすることになります。※この場合でも「ファンドの海」のツールを利用可能です。詳細は追記を参照のこと。

「私のインデックス-my INDEX-」の資産配分ツールを使えば、過去20年間の実績に基づくリターン・リスクの平均値を簡単に出すことができます。

資産配分ツール|私のインデックス-my INDEX-

利用の際にはユーザー登録が必要です。投資初心者でも使いやすい☆


my INDEXで出した数値に納得いかないあんこもち

my INDEXで出した、私の新しいポートフォリオのリターン・リスク値は平均リターン7.0%、平均リスク12.1%でした。従前のポートフォリオのリターン・リスク値は平均リターン7.3%、平均リスク11.4%です。

この結果はあんこもちの実感とズレがあったため、「別の時期でもリターン・リスクを計算してから判断すっか。」という考えに至ります。

今回は以上です。長々と書きましたが、リターン・リスクについては、ざっくりとした理解でOKです。 「リスク=ブレ幅のこと。リスクとリターンは表裏一体。」と、相関係数のおおざっぱな見方を頭に入れておくと、役に立つことがあるかも。

次回はリターン・リスクの数値に振り回されてしまった、あんこもちの失敗談についてお話しします。


※追記※ リターン・リスクはあくまでも目安に

記事をupした後、twitter上で記事についてコメントを頂きました。コレ大事!と思ったものを2つ、追記で紹介させていただきます。


リンク先のじゅんさんの記事を見るとわかるのですが、機関によって期待リターン・リスクがかなり違います。実績値を使う場合は、どの期間で集計するかによってリターン・リスクが大きく変動します。というわけで、リターン・リスクの数値を過信すると危険です!あくまでも目安にしてください<(_ _)>


思わず (ノ゚□゚)ノ となった、水瀬さんの知恵

twitter上で水瀬さんから頂いたコメントが目から鱗だったので、ご紹介します。


これを先に知っていたら、私、悩む必要なかった (´・ω・`) とっても便利でいい方法だと思うので、真似させていただきます。